はじめに
CTO 兼 情シス担当の高丸です。
スタートアップの初期は、社内ネットワークを組む人がおらず(そもそも複雑な社内ネットワークにする必要もなく)「エンジニアなんだからFAXも直せるでしょ」という形で、ネットワークチョットデキルのエンジニアやCTOが、情報システム部の役割を果たすことがあると思います。
我々も、インターネット企業である以上、インターネットが使えなくなってしまっては仕事になりません。 インターネットが使えて当たり前の人々しかいません(笑)
高速で安定したオフィスインターネット環境構築のための、ちょっとしたこだわりをご紹介します。
小規模向けルーターとは
今回のお話は、あくまでも社員数十名程度、同階2エリア以下を想定しています。
つまりは、一般家庭用のWiFiルーターを卒業したレベルを想定しています。
社員100名以上の規模だったり、会議室が多かったり、2階以上のフロアだったりすると、より機器の台数も多い複雑なネットワークになりますが、今回のお話では対象外です。
一般家庭向けと言えば、光回線の通信会社から提供されるレンタルルーターだったり、 BufflaloやNEC・IO DATA・TP-Link・ASUSなどのWiFiルーターを使うことが多いかと思います。
しかし、そういった一般家庭向けのWiFiルーターは、ぱたっとある程度の接続数・帯域になると通信が不安定になったりすることが多いです。
家庭向けなので、例として、4人家族が各人2端末ずつと、最近だと家の中のIoT機器5台使うとすると、多くても20台ぐらいの接続数を想定として作られているのかなと思います。
したがって、オフィスの人数が10人を超えてくると通信が不安定になるということであり、 そのタイミングで仕事ができないとなると、人数とともに会社の勢いも乗ってきた大事なときに事業活動に影響が出るということです。
これは何としてでも解決しなければいけない問題です。
構成
さて、我々のオフィス環境ですが、ほぼWiFiメインの通信で、有線LANを使うことがなく、特にサーバーというものも設置しておりません。 社内のファイルのやりとりは、Google Drive等で管理しているので、いわゆるDXができている状態です。
ですので、社内ネットワークを構築する際は、
- いかに安定したWiFiにするか
- いかに部屋の隅々まで届くようにするか
- 十分な速度が出るか
光回線としては、NTTの「フレッツ 光ネクスト ギガマンション・スマートタイプ(速度最大1Gbps)」です。 (回線を速いやつにした方がいいだろっ!というのはさておき……)
プロバイダーは「ぷらら」で、元々の、マンションの一角で事業を初めた以来の回線環境が続いており、 まさに今は、一般家庭用のWiFiルーターを卒業したレベルです。
現状のオフィスは、大きい1フロアを、内装工事でパーティションで取り付けて会議室を1つ作った、同階2エリアです。
執務エリアの真ん中に無線アクセスポイント(以下:無線AP)を置きたかったため、その無線APが遠くならないよう、会議エリア側にも1台設置しました。
おすすめのヤマハルーター、無線アクセスポイント
我々が使用しているヤマハのネットワーク機器は以下の通りです。
(生産完了品もあります)
- ルーター:NVR510 x 1
- L2スイッチ:SWX2200-8PoE x 1
- 無線AP:WLX202 x 2
実にシンプルです。 人数的にそれほど機器が必要にならないのも当然なのですが、ヤマハネットワーク機器の安定性があってこその台数だと思います。
RTXシリーズのルーターではなく、NVR510を使用しているのは、ひかり電話のためです。 NVR510は、VoIPに対応しているので、ひかり電話もそのまま使うことができます。(要設定)
実際に構築してみたところ、十分すぎる電波強度で、全員が1個の無線APにつないでも通信は安定していました。むしろ、会議エリアでも執務エリアの無線APを拾いやすい状態でした。(もしかしたらWLX202は1台でも行けたかも……) ですので、無線APの電波強度は混線しないようにかなり落としました。
個人的に結構気に入っているのが、スイッチのSWX2200-8PoEで、 有線LANでつなぐことがないので不要なようにも見えるのですが、PoE対応しているので、無線APの電源がPoE対応のLANケーブルで給電することができ、余計な配線をする必要がなくなりました。
小型ONU対応でスリムに
NTT回線だけの話になりますが、現在の飯田橋のオフィスに移転する前は、NTTから提供されるレンタルルーター(PR-400NE)を使用しておりました。
PR-400NEは家庭向けなので、ONUとルーターと無線アクセスポイントが合わさったものになっています。 ですが、ONUの後のLANケーブルを直接ルーターに差し込む裏技を使うことで、NTTのルーターはONUとしてだけ機能させていました。
飯田橋オフィスに移転してからは、レンタルルーターではなく小型ONUに替えることで、直接NVR510にONUの回線をつなぐことができ、スリムな配線になりました。
まとめ
(個人的な好みが強いのですが)ヤマハのネットワーク機器を使った小規模オフィス向けWiFi環境を紹介しました。
インターネット企業であれば、社内インターネット環境への投資はするべきだと思います。 オフィス規模大きくなったり、人数が増えていっても、ヤマハのネットワーク機器はそれに耐えうる実績と安定性と使いやすさがありますので、ぜひ導入してみてはいかかでしょうか?
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